保護猫2匹を引き取ったことから、SNSで彼らとの日々について投稿を始めたサンシャイン池崎さん。「このヤロー!」と叱りながらノロケる文章が評判を呼び、2匹は人気者に。池崎さんの心にも変化が訪れます(構成=武香織 写真提供=サンシャイン池崎さん)
本能のまま生きているまさに僕の「理想像」
物心ついた頃から、大の猫好きです。父が猫嫌いだったので、飼うことはできなかったけれど、わが家にはしょっちゅう野良猫が入り込んでいました。
猫って、すごく自由でしょ? 実家はボロ家だったので、勝手に屋根裏をドタドタ走りまわったあげく、天井を踏み抜いて、寝ている父の顔面に降ってきたこともあったしね。もちろん、彼らなりに何かしら考えているんだろうけど、悩みがなさそうで、誰にも媚びず、本能のままに生きている感じがメチャメチャ面白い。まさに僕の“理想像”なんです。
そんなわけで、「芸人として売れたら、猫を飼うぞ!」と決めていた僕。おかげさまで多少の経済的余裕ができた頃、ペット可の物件を探すことにしました。不動産会社の人の「猫は、階段が好きですよ」の一言で、メゾネット・タイプの部屋に即決。家賃は、前の部屋の3倍ほどになりましたが、猫が喜ぶなら文句なし!
さあ、肝心の猫をどこで探すか。子ども時代に野良猫に癒やされていた僕には、ペットショップで購入するという選択肢は最初からありませんでした。雑種の子のほうが、「ザ・猫」というたくましさがあって好きだったし。それで知人に相談し、野良猫の保護活動を行っているNPO法人「猫の森」を紹介してもらいました。