『なんで私が神説教』(写真提供:日本テレビ)

<前回のあらすじ>

学校帰りの静と彩華(豊嶋花さん)は、体調不良で長期療養中の生徒・脇坂春樹(萩原護さん)とばったり。

最近体調が良くなって外出もできるようになったと言う脇坂。中学から一緒の彩華と明るく話す脇坂を見て、てっきり根暗なタイプと想像していた静は拍子抜けするが……。

脇坂は急に真顔になり、「先生…僕を助けてくれませんか?」。実は脇坂は、1年の時に人知れずイジメを受けていたというのだ。彩華も初めて聞く話に驚いてしまう。

今もずっと苦しんでいるという脇坂は、誰に何をされていたのか明かそうとせず、静を試すように、イジメていた生徒を見つけて謝らせてほしいと要求。「それができないなら…僕は…やつらに復讐します」。

無理難題を突き付けられて頭を抱える静は、教員たちに相談。校長・京子の話では、脇坂は1年生の2月ごろに急に体調不良を訴えて学校に来なくなり、保護者も「元気になったら戻る」と言うだけで詳しい説明がないらしい。

成績優秀で出席日数も足りていたため2年生に進級させたが、学校としては戻って来るのを待つしかないという。

浦見(渡辺翔太さん)も聖羅(岡崎紗絵さん)も、脇坂のイジメに心当たりがなく、そもそも脇坂の印象自体が薄いという。1年時の担任は森口だが、愛花(志田未来さん)の一件以来、森口は学校を休み続けていて……。

一方、教頭・新庄(小手伸也さん)は、大口(野呂佳代さん)に説得されて森口派からの離脱を決意。大口の目の前で『強制退学者リスト』を破り捨てる…。

そんな中、生徒のためになりふり構っていられない静は、脇坂のことを聞くため森口のマンションを訪ねる。

静の突然の訪問に驚く森口は、学校を休んでいる理由を答えないばかりか、脇坂の名前を聞いた途端に顔色を変え、静に向かって「私はあなたが嫌いです。なんで嫌いな人間に協力しなきゃいけないんですか?」と口をつぐんでしまう。

2年10組の教室では、彩華から事情を聞いたクラスのみんなが、静を助けるために脇坂のイジメ情報を調査。しかし、誰に聞いてもイジメの話は一切出てこない。そもそも脇坂はいつも独りぼっちで、印象の薄い生徒だった。彩華が言うには、中学時代の脇坂は明るく冗談ばかり言って、クラスでも一目置かれる存在だったようだが……。

翌日、静は藁にも縋る思いで森口を呼び止める。いくら聞いても「協力したくない」の一点張りの森口に、静は「いい加減にしろ!!私のことが好きとか嫌いとかどうでもいいんだよ!あなたも教師ならそんな自分の感情の前にまずは生徒のことを考えなさいよ!」。

静の説教にうろたえる森口は観念するが、実は森口も脇坂がイジメられているところを見たことがないという。そんな森口のスマホに脇坂からメッセージが…『どうですか?麗美静の様子は?』。森口はこっそり脇坂とつながっていたのだ…!

タイムリミットが迫る中、どうすることも出来ない静のもとに、浦見が愛花を連れて来る。静の説教のおかげで憑き物が落ちた愛花は妹の死を静のせいにしていたことを謝罪。「今日の本題は別の件…脇坂春樹のことよ」。

実は愛花も、脇坂から同じことを言われたという。しかし、いくら調べてもイジメの事実を発見できず…。

そんな中、妹のことがあり学校を辞めてしまった愛花は、脇坂から信じられないことを言われたという…「つまんないなぁ…。先生がいなくなったら、からかう相手いなくなるじゃないですか」。脇坂のイジメは全くのデタラメで、教師をからかって遊んでいるだけだったのだ。

夜8時。約束の時間に静が現れず、イラ立つ脇坂。次なる手口を考えて静を困らせようとする脇坂に、森口が「もういいだろう?その辺で」。しかし脇坂は『強制退学者リスト』をチラつかせ「バラされたくなかったら…もっと僕に協力してください」――。

翌日、静の前に現れた脇坂に「全部ウソなんでしょう?何が目的で教師をからかってるのか知らないけど…あなたの言ったウソは最低よ!」と一喝。

気に入らない脇坂は森口に、「あの先生、からかいがいがありますね。面白いこと思いついちゃいました」。それから数日、脇坂は何も行動を起こさず、森口も再び学校に来なくなった。久々に平和な時間を過ごす静は「正直…今…快適!!」

……が、それもつかの間、森口が作った『強制退学者リスト』が世間に流出してしまい……!!