衣服内の熱を逃がす工夫を!

◆TIPS3ーインナーはゆとりあるものよりもぴったりと着る

平田教授のコメント:意外かもしれませんが、ゆとりのあるインナーよりも、体に密着したインナーを着たほうが快適に過ごせます。

体に密着したポリエステルのインナーを着ることで、皮膚から出る汗が流れ落ちることなく繊維と繊維の隙間に吸われ生地一面に素早く広がり、蒸発されることで、体温がそれほど上がらず、少ない汗で済ませることができます。

◆TIPS4ー屋外の暑い日にはシャツアウトして風の通り道を作る

夏の屋外を想定した環境でTシャツの裾をインしたとき、アウトしたときのそれぞれの衣類の表面温度を比較検証したところ、Tシャツをアウトしたときの方が衣服の表面温度が低い結果に。

衣服内の熱を逃がすためには、風通りをよくして空気の通り道を作り、熱を逃すことが重要なポイント。以下のような工夫をしてみましょう。

(1)トップスの裾は出す
(2)風になびくような薄くふんわりとした服を着る
(3)腕まくりをする
(4)襟元のボタンを1つ外す
(5)ワイドパンツをはく

コットンリネンシャツで涼しく!メンズのオススメスタイル(写真提供:ユニクロ)

平田教授のコメント:暖まった空気は上昇するため、襟元が開いているだけで、皮膚表面の空気がそこから外に抜け出て体感の温度も多少下がります。

TPOにもよりますが、襟元を開けるだけでなく、シャツの裾をズボンから出して下から入った空気が上に通り抜けるようにすると、動くたびに空気の流れが起こり(ポンピング効果)、換気も促進されます。