映画番組としては放送期間が日本の歴史上最長

テレビ朝日:「日曜洋画劇場」

1966年10月1日から2017年2月12日までの約50年間にわたって放送。映画番組としては放送期間が日本の歴史上最長です。当初は、土曜日の放送だったので「土曜洋画劇場」という番組名でしたが、日曜日の枠に移動して、その際にカラー放送化されたということです。

『映画ビジネス』(著:和田隆/クロスメディア・パブリッシング)

基本的には「洋画」を放送していましたが、邦画や『ナイトライダー』『X-ファイル』などの海外ドラマ、テレビ朝日系列で放送されたドラマ作品も「特別企画」として放送していました。

解説者は、放送開始から映画評論家の淀川長治さんが放映の前後で担当。1998年に89歳で逝去されるまで約32年間にわたって出演し、解説数は1629本にのぼったということです。

膨大な映画の知識と過去の名作や監督、俳優との同時代の交流による解説は説得力があり、解説の締め括りに「それでは次週をお楽しみください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……」と強調して言う独特の語り口が有名です。

TBS:「月曜ロードショー」

当初、解説者はいませんでしたが、1970年4月(~88年5月31日)から映画評論家の荻昌弘さんが解説を担当し、視聴者に語り掛けるような親しみのある解説は映画との距離を縮めてくれました。

「火曜ビッグシアター」から番組冒頭でTBSの女性アナウンサーが放送作品の見所を紹介。「水曜ロードショー」となった番組の後期には映画プロデューサーである宮島秀司さんが担当し、「映画のような夢を!」の一言で番組を締め括っていました。