ひと昔前までの常識
ひと昔前までは、慢性腎臓病の患者さんには安静が常識でした。
それこそ1980年代あたりまでは、慢性腎臓病に限らず、心筋梗塞や肺炎といった多くの疾患に安静第一の措置がとられてきました。
しかし、治療によって病状が回復したにもかかわらず、ベッドから起き上がれなくなったり、うまく歩けなくなったりする患者さんが後を絶ちませんでした。
ここまで読んできたみなさんならすぐにわかると思いますが、その理由は明々白々。治療のためと休んでいたことによって、筋肉量が大幅に減ってしまっていたのです。