視聴者の声

蔦重をはじめとする吉原勢による丸屋買い取りに警戒する地本問屋の一堂。

結束を促す意味で韓非子の一節を持ち出したていでしたが、むしろ集まった面々は渋い顔をし、ついに鶴屋からは話そのものをさえぎられてしまいました。

その様子を見た視聴者からは「おていさんの世界は、女の体で飯を食っていて、りつさんの発言も平等に尊重する蔦重の吉原とは訳が違う」「丸屋の先の旦那は<娘は漢籍が読める>と自慢していたというが、鶴屋は女に学は要らない、ってスタンスなのかしらね。忘八と蔑んでいる吉原者は<女(女郎)に学をつけさせる>事を厭わないのに」と、日本橋の本屋たちが見下しているはずの吉原との違いを感じた人も。

さらに「おていさんの口上を途中で遮る鶴屋、女の癖にって思ってんなきっと。これで重三が彼女の話を聞いてくれて、打てば響くような会話が…となれば関係性がガラリと変わりそう」「女が書を読み学をつけるのが当然の環境で育った蔦重と、そうではない日本橋の旦那衆。おていさんを見る目と好感度の差が見ていて苦しい……」といった蔦重との相性の良さを指摘する意見が。

さらには「”韓非子”と”強い女性”? 以前にどこかで見た様な」といった声も。なお、その韓非子が残した言葉の一つとされているのが、2024年前期放送のNHK朝ドラのタイトルにもなった『虎に翼』です。

「強い力を持つ者にさらに強さが加わる」という意味を持ち、「鬼に金棒」と同義語とされる『虎に翼』。朝ドラの『虎に翼』では日本初の女性弁護士、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)がモデルとして描かれ、主演を伊藤沙莉さんが務めました。

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大河ドラマ第64作となる『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった、”蔦重”こと蔦屋重三郎が主人公。

蔦重を演じるのは、NHKドラマ初出演となる横浜流星さん。脚本は、連続テレビ小説『ごちそうさん』大河ドラマ『おんな城主 直虎』などを手掛けた森下佳子さん。

さらに語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として、綾瀬はるかさんが担当する。

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大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!

【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙 

【作】
森下佳子

【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分