自分の選択が正しかったことを証明するためには?
まさにその頃が日本の大学の学術的な発信力が最高だった。
当たり前ですよね。親や周囲の反対を押し切って、「やりたい勉強をしたい」と言って大学に行ったわけですから、それなりの成果を出さないと格好がつきません。
自分の進学先の選択が正しかったことを証明するためには、毎日にこにこうれしそうに通学するのが一番効果的です。
そんな様子を見せれば、「そんな学校へ行ってどうすんだ」と文句をつけた人たちを見返すことができる。
自分の選択を批判した人たちを見返す最高の復讐は「楽しげな笑い声」を聴かせることなんです。
逆に、行きたくないのに親に無理やり進学先を決められると、親の選択が間違っていたことを証明したくなる。
毎日不機嫌に学校に通い、勉強もろくにせず、大学に四年間通ったけれど、「お金をどぶに捨てたようなものだ」と親に思わせるのが最も効果的な「復讐」になる。
でも、親の判断が間違っていたことを証明するために、わざわざ努力して不幸になってみせるとは、まことにもったいない人生の過ごし方です。