正解のない時代に生きる中高生へ、内田樹が贈るエール「自分が生きたいように生きる。そして、周りにいる友だちを応援する。それが君たちに与えられたミッションです」

誰も「正しい生き方」の正解を知らない

これから日本社会がどうなるか、僕には予測はつきません。

誰も「正しい生き方」の正解を知りません。だったら、自分が生きたいように生きればいい。

他人の真似をするとか、他人に命令されるとか、他人からの査定を気にするとかではなく、自分のやりたいことをする。

そして、周りにいる友だちがやりたいことをすることを支援する。そうすることによって君たちの世代全体の能力を高める。

※本稿は『どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと』（草思社）の一部を再編集したものです。

『どうしたらいいかわからない時代に僕が中高生に言いたいこと』（著：内田樹／草思社）

「こうすればうまくゆく」という過去の成功体験はこれからは使いものになりません。頭を切り換えないといけない。どうしたら自分の潜在能力を開花させることができるか、どうやったら自分のパフォーマンスを最大化できるか。どうやったら自分の頭がもっと良くなるのかーー。

著者が中高生に向けて「正直かつ親切に」語った講演、寄稿、インタビュー。