体はすべてつながっている
最初は脚の裏側全体に、ピリピリと引っ張られるような痛みが出ることでしょう。それでも続けていくと、徐々に痛みに慣れていきます。そうしたら次は「イタタタ~」と痛みに同調するのではなく、それを眺めるように意識してみてください。痛さに抵抗したり、拒否したりするのではなく、受け入れてみる。この感覚をつかむことが、実はやわらかな体へとつながる重要なカギだと私は実感しています。開脚はその感覚をつかむための練習ととらえるといいでしょう。
痛みに同調していると、呼吸を止めてしまいがちですが、受け入れられるようになるとラクに呼吸ができます。
このようにして開脚を続けているうちに、徐々に脚をより広げられるようになり、後ろに倒れていた骨盤も立てられるようになりました。それにともなって前屈もできるようになったのです。
体はすべてつながっているのですから、どこかが変化すると、ほかの部分も変わっていくものです。やがては体と心がラクになっていることを実感できるようになると思います。そのためにも、まずは「毎日、やる!」と決めること。何事も最初がいちばんつらいもの。でも、続けなければ結果が出ることはないと確信しています。
※本稿は、『何歳からでも輝ける秘訣』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
『何歳からでも輝ける秘訣』(著:藤原美智子/主婦の友社)
67歳になった藤原美智子が、40年以上に渡るヘアメイク人生で経験、実践してきた「女性として輝くための秘訣」を伝授する1冊。
大人のメイクの更新の仕方、グレイヘアにする?しない?の結論、ピンと伸びた姿勢の秘密、もう似合わない服の手放し方、スリムな体を維持する食事法などを語る。