汗を拭くときは、水で濡らしたタオルで
「まず、食事は3食、しっかり摂ってください。実は、私たちは1日に必要な水分量の3分の1以上を食事から摂取しているのです」
また、日中、汗をかいたら濡れタオルで拭きましょう。
「乾いたタオルで拭くと、汗が蒸発する際の気化熱を奪ってしまい、体温を下げられなくなります」
汗をかいているときの水分補給は、水や麦茶だけでは不十分。発汗を促すために、汗の成分になるナトリウム(塩分)が必須です。
「そんなときは、ナトリウムなど電解質を含む経口補水液がおすすめ。今は、経口補水液やスポーツドリンク対応の水筒も市販されていますので活用するといいですね。経口補水液を持ち歩けない場合は、水や麦茶と一緒に塩分タブレットや塩飴を摂るのも一案です」
熱中症は脳を損傷し、脳後遺症をはじめ、命にもかかわる恐ろしい病気。一方で、正しい対策を講じれば、避けられる病でもあるのです。正しい知識を持ち、“地球沸騰化”と言われる酷暑を乗り切りましょう。