作家の五木寛之さん
作家の五木寛之さん
2025年7月15日、岡山市は、県が主催する坪田譲治文学賞の40周年を記念し、長年同賞の選考委員を務めてきた作家の五木寛之さん(92)に市栄誉表彰を贈りました。東京・アルカディア市ヶ谷で行われた贈呈式には、受賞者であり選考委員でもある作家の阿川佐和子さんらも出席し、五木さんの功績称え、賞の40周年を祝いました

長年選考委員を務めてきた五木寛之さん

五木寛之さんは1932(昭和7)年、福岡県生まれ。1967年に『蒼(あお)ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞。『青春の門』『親鸞』など数多くのベストセラーを世に出し、2022年には日本芸術院会員に選出されました。

また、1975年に日刊ゲンダイ創刊時から開始されたエッセイ「流されゆく日々」を土日祝日を除く毎日執筆、2024年に1万2000回を超え、ギネスにも登録されて50年を迎える現在も連載は継続しています。

坪田譲治文学賞は、岡山市出身の児童文学作家坪田譲治(1890~1982年)を顕彰し、1984年に創設されました。第1回受賞者は「心映えの記」(中央公論社 当時)を書いた太田 治子さん。その後、阿川佐和子さんをはじめ、江國 香織さん、角田 光代さん、重松 清さん、中脇初枝さんら人気作家に賞を贈呈しており、五木さんは第3回以来、現在まで選考委員を務めている。

現在の選考委員は、阿川佐和子さん、五木寛之さん、川村湊さん、高井有一さん、西本鶏介さん、森詠さん(五十音順)。