特別感を演出し、高い金額で提供

認知症予防を目的とした自由診療では、例えば高濃度のビタミン点滴や特殊なサプリメント、先進的とされる脳のトレーニングプログラムなどが提供されています。

時には「**法」「**メソッド」というような聞き慣れない名前がつき、欧米諸国の医療機関や**博士の名前がその宣伝に並びます。これらは1回の施術やコースで数万円から十数万円、長期的なプログラムでは数百万円に及ぶこともあります。

『認知症になる人 ならない人 全米トップ病院の医師が教える真実』(著:山田悠史/講談社)

なぜこんなに高額になるのでしょうか。その理由の一つは、保険適用外であるため、医療機関が価格を自由に設定できるからです。

また、「最新の研究に基づく」「ここでしか受けられない」といった宣伝文句で特別感を演出し、高額な料金を正当化するのです。