2024年の朝ドラ『ブギウギ』のモデルになった昭和のスター・笠置シヅ子。この夏、全編・服部良一の名曲を通して彼女の人生を描く音楽劇『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~』が神野美伽・主演で5年ぶりの再演となりました。シヅ子のマネージャー役など4役を演じ分けるのは俳優としても活躍中のピン芸人・九条ジョーさん。「人生の節目ごとに辞めることを考えた」と語るお二人には共通点があって…。対談を通じて舞台の見どころ、私生活についても伺いました。(構成:岡宗真由子 撮影:本社 奥西義和)
歌は筋肉
九条:僕はまだセリフが入ってなくて、稽古後も新宿にある吉本本社に戻ってセリフを覚えたり。軍人役に備えて鍛えたいんですけど、身体まで手が回っていない…。神野さんはめちゃくちゃ二の腕とか綺麗な筋肉がついてますよね?僕、いつも見ていますよ!
神野:ありがとう!この仕事やる以上、トレーニングは欠かせない。私は2018年に両足の手術を受けたこともあって、リハビリも欠かせません。今は理学療法士とトレーナーさん、2人に面倒見てもらっています。まずは身体維持が一番で、歌はその次という感じ。

神野さんの美しい二の腕
九条:歌が2番目なんですか?
神野:体力がないと公演を乗り切れないから。稽古に精を出しすぎるとついつい寝不足してしまうから、とにかく早く寝ることを心がけていて、近頃は11時に寝ています。歌はね、筋肉。舌を含め歌うための器官は全て筋肉でできているから、いかに衰えないように使っていくかにかかっています。
九条:歌は筋肉。名言が出ましたね。舌をプルプルプルプルって動かすのを稽古前にやってらっしゃいますよね。僕も神野さんみたいに歌が上手くなりたいです。あと、質問させていただくとしたら、最近ご結婚されたということで、どうしたらいい出会いに恵まれるのか今日はお聞きしたかったです。
神野:今の夫は、私と同じ歳で芸能界とは関係のない会社を経営している方。前回の『SIZUKO』の後、出会って…結婚までは意外と早かった。機会があって最近公表したのだけど、実は結婚してから4年間くらい経っています。

『SIZUKO』の歌は、昭和歌謡というより、日本のジャズやと思う