いまでも襲ってくる罪悪感

大人になり貧乏でなくなった今でも、お金を使うたび、エアコンをつけるたびに罪悪感がいちいち襲ってくる。昔とは暑さのレベルが違うんだ、本当はエアコンくらい罪悪感なくつけたい。

普通の家に生まれ、正しくお金を使うことになんの罪悪感もない人は、心底羨ましいと思う。

子どもや夫がエアコンをつける時にも毎回心の中で「今、本当にエアコンが必要かちょっとは考えた? 全然涼しくない?」とイラっとするが、長年の修行の末、最近ようやく我慢できるようになってきた。

私もいつかは回っていないお寿司をドキドキしないで食べてみたいし、食べ放題じゃない焼き肉に子どもたちを連れていって「好きなだけ食べなさい」と言ってみたい。

だが、どうしても許せないこともある。

夫が2年前から月会費7000円のスポーツジムに入会しているが、なんと、たまにシャワーを使うだけで、いまだかつて一度もトレーニングをしていないらしいのだ。

「はあ? さっさと解約しなよ、たっかいシャワーだなあ!」と怒っても「いや、来月こそトレーニングするから!」と毎月しつこく7000円を捨て続けている。信じられない。

やっぱり、そんな無駄使いをしているのに罪悪感を感じないなんて全く羨ましくなんてない。いい加減にしてほしい。

【関連記事】
斉藤ナミ「愛知から東京にさえ行けば私も何者かになれる!でも、いつまでたっても何者にもなれず、1年で愛知に逃げ帰った」
青木さやか「故郷・愛知県尾張旭市のふるさと大使に!賑やかすぎない、生活しやすい。公園とスーパーの多い最高のベッドタウン」
斉藤ナミ「美人は努力せず人生勝ち組だなんてずるい…のか?子どもができてもなお〈ありのままでいい〉なんて思えない」