「何を食べるか」ではなく……

忙しくてなかなか時間がとれず、仕事をしながらランチをすませたり、本や新聞、スマホを見ながら食事をしていませんか? その結果、「食べた気がしない」という不思議な感覚に囚われたことはありませんか? 「ながら食べ」をすると、なかなか満腹感を得ることができません。

パリジェンヌは決して「ながら食べ」をしません。食事に時間を取り、そして食べることに専念します。食事中は食べているもの、その食事を作ってくれた人、そしてそこから得られる快楽に意識を集中させているのです。

それはなぜかといえば、単純に食を愉しむためです。食は体のためだけではなく、心の活性剤になることをパリジェンヌはよく心得ているのです。

同僚とランチをするようになってからというもの、私は「ながら食べ」をやめることを心掛けました。早食いがすぐに治ったわけではありません。けれども、太らないために「何を食べるか」ということに執着していた私が、「どう食べるか」ということに意識をシフトするようになったのです。それはとても大きな収穫でした。

無理やり連れ出してくれたファニーに感謝しなければなりません。

 

※本稿は、『パリジェンヌはダイエットがお嫌い』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
ルイ・ヴィトン本社の広報部長は、なぜいつも同じようなワンピースを着ていたのか。「オシャレな人」になるために考えるべきこと
90歳を超える女性が、いつもヒールの靴を履いていた理由。パリで出会った彼女に教わった、自分らしく生きるために大切なこと
「むくみやすいので水を控える」はNG、むしろ悪化するかも。専門家が「必要な水分はしっかり摂取するべき」と語る理由

パリジェンヌはダイエットがお嫌い』(著:藤原淳/ダイヤモンド社)

「無理なダイエットをしても老けるだけよ」  パリジェンヌたちが実践しているライフスタイルや食習慣とは何か?                  

体重計を使わないパリジェンヌがよく使う驚きの手段 、そして今すぐやめるべき食習慣、さらには自分らしくいるための「パリジェンヌ20の神習慣」を紹介!