「自分を観る」のが苦手
私は、昔から自分の映像を観るのが苦手です。
そもそも、昔はスマホもなければ、自撮りなんて存在せず、自分の姿を映像で観る機会といえば、発表会や運動会で、せいぜい年に1回のビデオテープでした。
私が初めて自分の踊っている姿を観たのは、バレエの発表会でした。
「これは…誰⁉」
脳内ではもっと優雅に軽やかに踊っていたのに、そこに映っていたのは、自分が思っているのとはかなりかけ離れた姿でした。
かなりの衝撃でした。
脳内と現実のギャップは、こういうことなのかと。
それから私は「自分を観ること」に抵抗を感じるようになってしまいました。
宝塚時代は、もちろん勉強のために観てはいましたが、まるでテストの答案を晒されているようで、必要以上に自分から進んで自分が出演していた映像を観ることはありませんでした。
記憶の中での私は、もっとカッコよく凛としていると、都合のいい解釈をしなければ、気弱な私のモチベーションは下がる一方です。
今も断然「観ない派」です。