洗顔フォーム5割、化粧水2割の衝撃
「このきれいおじを量産できれば、日本はもっと平和になるのでは?」
私は作家としてSNSで主に告知活動をしているが、最近おじさんが揶揄の対象になり、追い詰められた一部の中年が女性の地位向上運動家をツイフェミなどと呼び、それに女性たちが応戦する仁義なき泥仕合が繰り広げられているの見て、なんでこんなことにと悲しくなっていたので、きれいおじ量産計画によってこれがちょっとはなくなるのでは、と期待してしまう。
だって膨大な歴史とデータを有している資生堂が本気になれば、日本の男性すべてが当たり前のようにスキンケアをする未来も遠くはないように思えるのだが、
清沢「実は、現在日本の男性の化粧水使用率は2割だといわれています」
バランスボールに座り損ねたみたいに床に崩れそうになった。
私「たった2割!? この令和の世になっても2割?」
いやいやでも、いまの20代なんてメイク男子も普通だというし、面接にメイクをしてくる大学生も珍しくないと聞く。つまり、全人口の2割をしめる化粧水男子のほとんどは若者なのでは?
清沢「そうなのです。若者です」
やっぱそうなんかい!
清沢「そして、洗顔フォーム使用率に関しては、全体数の半分というリサーチ結果が出ています」
半分!? じゃあ、5割は朝起きて洗顔してないってこと? もしくは水だけってこと??
い、いや、たしかに環境がそれを許せばそういう結果になるのかもしれない。たとえば、多くの日本人にとってお風呂に入らないというのは理解しがたいが、海外では国によっては風呂に入る代わりにプールに行くのが当たり前とも聞く。体洗ってないのにプールに行くんかい、というのはあくまで日本人の感性なのだ。家庭内の環境が洗顔をしない雰囲気ならずっとそのまま行ってしまうというのはわからなくはない。