家庭を顧みない生活。離婚危機もあった
でもそれは仕事と趣味に忙しくて、私たち家族と接する時間が圧倒的に少なかったからかもしれませんね。結婚してすぐに民間のシンクタンクへ出向が決まり、夫はそこでの仕事に夢中になりました。
朝から晩まで働きづめで帰ってこないので、次男が1歳か2歳の頃、たまの休みの日に夫が家にいたら、こわがって泣いてしまったこともあります。「知らないオジサンがいる!」と思ったんでしょう。
長男(経済アナリストの康平さん)は、「うちは母子家庭だ」と後々まで言っていたものです。
経済アナリストとしてメディアに出演するようになってからは、平日は都内にある事務所に寝泊まりして週末だけ帰ってくる生活。その土日も仕事があれば出かけてしまいます。
家にいてもパソコンの前で仕事をしているか、オークションサイトでお目当ての品を探しているか。19年前に夫が知人からもらって来て可愛がっていた猫にも、近づいただけでシャーシャー言われるくらい嫌われて。あれはちょっとかわいそうでしたね。