治済を演じる生田斗真さんについて
生田斗真さん演じる一橋治済が、陰で動いているんじゃないか、なんて、それは台本を読んでいて初めて分かることであって、当事者だった家治には全くうかがい知ることはできなかったはずです。しかも相手は御三卿の一橋家。軽々しく怪しむこともできない。
一視聴者としてドラマを見ていても、治済の行動はなかなか読めないですよね。というか、とにかく不気味。
でも普段の生田さんは真逆で、そもそもがとても明るい方。現場に入ってきたら爽やかにあいさつをされていたりして…。
結果として、あの役を、あれほど笑顔が素敵な好青年が演じると、相乗効果でより不気味になっていくという(笑)。 「何を考えているんだ、この人は」と。
29回でいよいよ蝦夷地の上知を進言するところに、家治へ御礼の言葉を述べるシーンとかは典型でしたよね。ええっ、そっちで来るの、って。
実際には、生田さんと一緒に登場するシーンは少なく、直接言葉を交わす機会はそれほどありませんでした。 ただ、陰で悪いことをしているのを天は見てるぞ…ってずっと思っていました(笑)。