小野花梨さんコメント

――ふくを演じきって

ふくの人生は、ハッピーエンドだったと思います。愛する人と足抜けして、生き延びて、子どもを授かって、すごく稀有なハッピーガールだったと思うんです。だからいろいろつらいことありましたけど、私はとっても幸せだったなと思います。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

 

一つ大きな無念があるとすれば、とよ坊も一緒に亡くなってしまったことがあまりにも悲しいなと思いますね。

これで とよ坊が新さんと共に生き残ってくれて、二人の未来を願えるんだったらどこかで諦めもついたかもしれません。

――ふくにとって新之助は

新さんは本当にずっと愛してくれていたので、横にいて不安な気持ちになることがあんまりなかったです。そういう意味では、新さんなら自分がいなくなっても大丈夫だと思って死ねたんじゃないかなと勝手に思います。

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

もちろんお別れは悲しかったと思いますが、最後の最後まで二人は想いあっていて、それだけはずっと揺るぎなかったということが、私は脚本の森下佳子さんから大きなプレゼントをいただいたなと思っています。