イメージがちょっと追いつかない
能や歌舞伎や文楽は、誰もが思う「伝統文化」です。
では、宝塚は?
100年以上の歴史を持ち、すでに「古典」と呼んでもおかしくない年月が流れていますが、「伝統文化」と言うと、どうしても和のイメージが強く、スパンコールや黒燕尾を着た男役、羽根を背負ったトップスターがそこに並ぶイメージがちょっと追いつきません。
伝統文化とは、「長い歴史の中で育まれ、世代を超えて受け継がれてきた、その国や地域を特徴づける文化」だそうです。
宝塚は今年創立111年。
親子三代での観劇も少なくないので、「世代を超えて」は余裕でクリアしています。
阪急沿線には宝塚の文化が遺伝子レベルで根付いています。
歌舞伎に「型」があるように、宝塚の男役にも長い歴史の中で培われた男役の「型」があります。
立ち姿、歩き方、所作、立ち居振る舞いなど、受け継がれてきた宝塚の様式美や宝塚の精神は、次の世代にも受け継がれていきます。