強かった義母が最期に見せた涙
義母はとにかくエネルギッシュで、それまで骨折をしても不死鳥のように甦ってきたものです。ですから、また元気になってくれるとどこかで信じていました。ところが24年11月初め、誤嚥性肺炎になってしまったのです。
「お義母さま、入院したほうがよくないかしら?」と尋ねると、答えは「いや」。義母が嫌がることはしてはいけないと思い、訪問医の先生に相談していたら、数日後、自分から「入院します」と言い出しました。たぶん相当苦しかったのでしょう。
大学病院に入院して誤嚥性肺炎はおさまりましたが、ほかにも症状が出てきたので、よみうりランド前にある慶友病院という療養型の病院に転院することになりました。
徐々に食欲が落ちながらも、ある時「うなぎが食べたい」と言うので、病院に伝えて希望を叶えてもらいました。でもその後、ほとんど食べられなくなってしまったのです。