3 学校とは紙でやりとりする

大事な話を学校に伝える際は、紙でやりとりをすることも大事です。これは、不登校の子どもを持つ親たちが実践し、効果を実感した方法でもあります。私自身も「よく見つけたな」と感心したのですが、最初に伝えておきたい希望や大事な要望は、紙に残すほうが確実に伝わります。欠席連絡や普段のやりとりはLINEやメールで行い、要望は紙で、と使い分けるのがおすすめです。

なぜ紙を使うかというと、学校は電話やLINE、メールのやりとりを記録に残さないことが多いためです。プリントアウトはしてもファイリングをして保管することがない場合、学校側に「そんなことがあったかも?」と忘れられたり、意図せずスルーされたりすることがあります。親としては明確に伝えたつもりでも、その重要なやりとりがうまく伝わらず、流されてしまうリスクが高いのです。

そこでおすすめなのが、ファクスや手紙を利用すること。担任の先生や校長先生に紙の形で送ると、学校側も記録としてファイルすることが多いようです。「ファクスなんてコンビニに行かないと送れないし、電話のほうが早い」と思うかもしれませんが、ここはスピードよりも確実性が重要です。デジタル時代とは逆行するようですが、ここでは「現代的な速度」を捨てることが大事。多少手間がかかっても、手紙やファクスでやりとりするほうが、結果的に安心感を得られるはずです。

「学校への相談事例・伝え方サンプル」を紹介します。「こんなこと相談していいの?」ということもあるかもしれませんが、本来、家庭と学校とは子どものために、どんな思いも安心して話せる関係性であることが望まれます。特別なことだと考えずに学校に伝えてみてください。「学校への手紙の書き方」も掲載しています。このまま使ってもいいですし、見るだけでも学校との交渉の仕方のコツがつかめるでしょう。

<『小学生不登校 親子の幸せを守る方法 400人の声から生まれた「親がしなくていいことリスト」』より>
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