
シンガーソングライターNozomi Lyn(ノゾミ・リン)さん(右)。中国ハルビンで行われた「加藤登紀子コンサート2025 in Harbin with ハルビン交響楽団」にて(写真提供:Nozomi Lyn 以下すべて)
加藤登紀子プロデュースによる「渡り鳥の子守唄」をリリースしたNozomi Lyn(ノゾミ・リン)が、中国ハルビンで行われた「加藤登紀子コンサート2025 in Harbin with ハルビン交響楽団」に出演し、同曲を初披露した。日本人の父と中国人の母を持つ彼女のルーツである中国で歌ったことや加藤登紀子との出会いを聞いた。
(写真提供:Nozomi Lyn 以下すべて)
(写真提供:Nozomi Lyn 以下すべて)
加藤登紀子さんのコンサートに出演して
――8月23日に中国のハルビンで行われた加藤登紀子さんのコンサートに出演されましたが、「ハルビン」という街で歌ったことについてどのような思いがありましたか?
「私の母が生まれた国で歌えること、そして、加藤登紀子さんのコンサートに参加できたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。ハルビン自体も、とてもユニークな街で、建築様式の多様さや歴史の深さ、文化の豊かさすべてが、この体験をさらに忘れられないものにしてくれました。その場所で自分の声を届けられたことは非常に感慨深く、まるで夢物語の中で原点に到達したかのような気持ちでした」

「加藤登紀子さんのコンサートに参加できたことに感謝の気持ちでいっぱいでした」
――今回のコンサートへの参加が決まり、さらに加藤登紀子さんが作った「渡り鳥の子守唄」をリリースすることになりました。登紀子さんと出会ったことや楽曲を初めて聞いた時はいかがでしたか?
「登紀子さんと初めてお会いしたのは2025年1月ですが、初めて会ったとは思えないくらい、昔から知っているような感覚がありました。『渡り鳥の子守唄』を託されたときは本当に驚き、リリースすることになるとは想像していませんでした。初めて曲を聴き、歌詞の詩的で普遍的な美しさ、そしてメロディと歌詞の完璧な調和に感動し思わず涙がこぼれました。自分自身が異なる国や文化の間で過ごしてきた人生が映し出されているように感じ、自分の物語の一部を運んでくれているようで、まるでこの曲が私を待っていてくれたかのように思えました。私にとって永遠に大切にしたい贈り物です」