気がそれない環境をつくる

多動性や衝動性の特性を持つ子どもには、気がそれないようにする工夫をしましょう。

専門的には「注意の転導性が高い」と表現し、シンプルに言うと、まわりに気になるものが多いと集中が途切れやすい特性があるのです。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

そのため、学校の授業でも集中しやすい環境を整えることが大切です。

たとえば、子どもが集中できそうな真ん中の前方の席に座らせたり、視界に入る掲示物を減らしたり、棚に目隠しの布をかけて中身が見えないようにしたりすることで、気が散る要素を最小限に抑えることができます。

また、席に座ることが苦手な子どもに対しては、その席に子どもの好きな電車の絵を貼ったり、好きな物を置いたりすることで、「指定席」と感じられるような工夫をすることも効果的です。

このように「環境」をつくることで、子どもが自然と席に座りやすくなります。