大人にとっての「ちょっと」が、その子にとっては「ちょっと」でないことも

大人にとっては「ちょっとしたこと」。でも、その子にとっては我慢の限界を超えていることもあります。無理を強いることで感情が爆発し、癇癪やパニックを引き起こしてしまうこともあるのです。

ASDの診断基準に「感情のコントロールができない」という項目はありませんが、癇癪やパニックを起こしやすい子が多いのも事実です。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

その多くは、周囲の大人が子どもの特性を無視して「ふつう」にあてはめようとすることによる反応であることが多いように思います。

クリニックでも、「お父さんやお母さんにとっては『ちょっと』でも、お子さんにとってはそうじゃないってことを理解してください」と伝えています。