「待つ」というのも大事なサポート

まず、なかなかこうすれば怒るのがおさまるという魔法の薬のようなものはありません。

激しい感情のスイッチが入っているときには、なにを言われても聞き入れられない子も多いので、嵐がすぎさるのを待つしかないです。

(写真提供:Photo AC)

そんなときは、たとえば、クッションややわらかい素材のブランケット、小さい子ならお気に入りのぬいぐるみなど、子どもが好きそうなスクイーズのような触り心地のよいグッズを用意して、感情をやわらげるのもひとつの方法です。

その場を離れて、別室に行くのもひとつの方法です。

わが家の長女も、小さいころは何かのスイッチが入ったかのように、うわーっと泣き叫んで大変なことがありましたが、小学校にあがったころくらいから、そういうときは1人で寝室に行き、ベッドにつっぷしていました。

そうして30分ぐらいするとケロッとして出てくることもあれば、そのまま寝てしまうこともありました。

年齢が上の子であれば、外の空気を吸いに行くとか、散歩に行くなど、なにかしら別の行動に集中できれば、気持ちの切り替えができることもあるかもしれません(激しい自傷行為をともなう場合は、必要に応じて主治医の先生に投薬を相談するケースもあります)。

切り替えのしかたも、子どもによってちがいます。

お母さんにずっとそばにいてほしい子もいれば、1人になりたい子もいるし、親になにか声をかけてほしいという子もいます。

ケースバイケースなので、スイッチが入ったときに、その子のなかで切り替えられる方法や手段を見つけるようにするのです