西洋文化の影響を受けた商業地

そもそも原宿には戦後、米軍のための住宅地「ワシントンハイツ」があり、表参道は当時、このワシントンハイツに向かう通りとして、アメリカ文化や物資が行き交う場所でした。

この時期から、原宿周辺には洋服店や輸入雑貨を扱う店が登場し、少しずつ西洋文化の影響を受けた商業地としての性格が強まっていきます。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

現在のラフォーレ原宿の明治通りを挟んで向かい側に位置する東急プラザ表参道原宿(オモハラ)の場所には、セントラルアパートというマンションがあり、著名なクリエーターたちが事務所を構え、駆け出しのミュージシャンやアーティスト、フォトグラファー、そしてデザイナーたちが1階にある喫茶店「レオン」に集っていた話はあまりにも有名です。

また青山通りには深夜も営業する輸入品スーパーの青山ユアーズがありました。入口壁面には著名人の手形レリーフがあり、多くの芸能人が入り浸っていました。