チェックする方法
姿勢の悪化が起こっているかどうかは、簡単にチェックできます。
まず壁を背にして立ってみてください。次に壁にかかと、お尻、ふくらはぎ、肩、頭をつけます。その状態をキープしたまま腰の後ろに手のひらを差し入れてみて、手のひら1つ分くらいの隙間が空いていたら正しい姿勢がとれています。
逆にどこか1ヵ所でも壁につかない場所があったり、腰の後ろの隙間が広すぎたりした場合は、姿勢の悪化が始まっているということです。
スマートフォンを覗き込むような前かがみの姿勢、長時間の座り仕事、さらには運動不足による体幹の衰え。こうした要因が積み重なり、「猫背」「ストレートネック」「反り腰」といった姿勢の悪化が若年層から高齢者にまで広がっています。
この問題は日本だけでなく、世界の17億人が何らかの筋骨格系の症状を有しているそうです(日本WHO協会HPより)。
姿勢の悪化への対処法としては、一般的には、長時間同じ姿勢をとらないように気を配る、習慣的に運動する、ストレッチをするというようなことが挙げられます。
実は、そんな特別な「儀式」をしなくても、私たちが忘れかけている日常の中に、姿勢を自然と整える知恵が残されているのです。それは「着物を着ること」です。