横浜流星と蔦重

ドラマの座長・横浜流星さんは、ひょうひょうとした印象がありながら、収録に入った途端、重厚な演技をする。その切り替えはある種、尋常じゃないほど。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

大河ドラマの主演である以上、セリフ量は膨大。それでいて何十話分を行き来しながら収録しているので、他のドラマや映画の撮影現場では試されないようなところにまで向き合うことになります。

その苦労を全く感じさせないんですよね。

かかわる演出担当の数も他作品より多く、それぞれのスタイルがある中、それぞれからの「こう表現してほしい」といったオーダーをフレキシブルに受け止めて。それでいて“蔦重”という大きな幹を作っていくわけです。

しかも様々な共演者の方と、カメラが回っていないところでまでちゃんとコミュニケーションをしているのが、すごくかっこいいなと。

年下ですが、本当に頼りになる存在。横浜さんと蔦重がどっしりと存在してくれていることで、僕も春町としてその世界に飛び込みやすいなって、いつも感じていました。