台湾映画の強みと普遍性
――日本の映画が出てきたのは意外でした。ところで、なぜ台湾の「青春」を描く映画は、こんなにも日本をはじめとする国々で支持されるのだと思いますか?
知るわけないでしょう(爆笑)。僕自身、まだその秘密を探り続けているところなんですよ!
――『RRR』や『トワイライト・ウォリアーズ』ほかアジア各国の映画が注目される中で、台湾映画が持つ独自の魅力や強みはどこにあるとお考えですか?
台湾映画は人情や世間のしがらみの中にある小さな温もりを描くことがとても好きで、さまざまな「家族の和解」がよく描かれる。ヤクザ映画でさえ、その多くに父と息子の感情のもつれが盛り込まれているし、もちろん学校を舞台としたみずみずしい恋愛物語は枚挙に暇がない。
僕はわりとホラー映画を好んで観るんだけど、ここ最近は台湾ならではの伝奇的な要素を盛り込んだホラー映画を撮ろうとする動きがあるように感じますね。