まずは今までの「当たり前」をもう一度見直すこと。長期戦に向けた心構えとして、どういう分担がいいのかを繰り返し話し合ってほしい。一度話して終わりではなく、少し試してみては軌道修正を繰り返すことがコツです。

議論、説得、押しつけ、懇願、命令をしない

それから非常に大切なのが「対話」です。結論を出すための話し合いではなく、たわいのないおしゃべりをしていただきたい。その際に気をつけるのが、議論、説得、押しつけ、懇願、命令をしないこと。アドバイスやダメ出しもNGです。これらは「対話」ではありません。対話というのは関係性のメンテナンスです。

今は時間があるので、これまでのコミュニケーションのパターンをリセットするつもりで対話をたくさんすること。また、対話は本来、3人以上が望ましいのです。もし3人以上で暮らしているなら、ぜひみんなで対話する時間を増やしてください。

一人暮らしの方は電話やメール、SNSでもいいですし、今はSkypeやZoomなど顔を見ながらコミュニケーションできるアプリケーションも増えています。友達でも家族でも構いませんので、多くの対話をして、人と繫がる機会をなるべく持ってほしい。

のめり込みすぎなければオンラインゲームもいいと思います。もしどれも難しい場合は、誰か相手を想定したうえでの独り言でも構いません。人間は、自分の考えや気持ちを声に出すことでストレスを発散できるからです。

 

アルコール依存に注意

ひきこもり期間が長引くほど、ストレスは溜まっていきます。しかし自分のストレスには気づきにくいもの。そこでネットなどに上げられているストレスチェックを試してみましょう。自分自身でモニタリングする場合は、心身の調子を10点満点で記録しておくと変化が摑みやすくなります。食欲や睡眠、やる気や意欲、疲れやすさ、些細なことにイライラするなど、早めに小さな変化に気づくことが大事です。

ストレス解消には娯楽が役立ちます。読書や自宅での映画鑑賞、また今はさまざまなクリエイターが作品をネット上で無料公開しています。それを楽しむのもいいでしょう。