オンラインも活用し、人とつながる機会をなるべく持って。
イメージ(写真提供:写真AC)

ストレスは、原因がある限りゼロにはなりません。無理に消そうとしてお酒を飲んだり、ギャンブルやゲームをすると依存症になりやすいので要注意です。

今回の新型コロナ騒動では、アルコール依存が増えると言われています。日中の活動量が低下すると、夜眠れなくなるのは自然なことです。しかし寝酒は控えたほうがいい。寝つけない場合は、お酒に頼るよりも病院で処方される薬のほうが安全です。

この期間は感染予防のため、条件次第では電話診療だけで薬の処方をしてもらうことも可能ですので、眠れないようでしたら専門家に相談を。

質の良い睡眠をとるために、昼間は散歩やストレッチなどの軽い運動で体を動かすこと。そして食事や就寝起床の時間を一定に保つ規則的な生活を心がけてください。カフェインの過剰摂取にも注意。とにかく睡眠がしっかりとれているうちは、メンタルの面は心配いりません。

みなさん、将来への不安を抱えていると思いますし、このような状況下で、それは当たり前のことです。しかしその現状にポジティブな一面を見つけるという発想の転換も、身心の健康には役立ちます。

たとえば、私が知人であるレストランのシェフに「非常事態宣言で休業中はどうするのですか」と聞いたところ、「この期間を利用して、新しい料理の勉強をします。やることはいくらでもありますよ」と、少しもへこたれていませんでした。

勉強や、普段できないことに集中して打ち込む機会として、この期間を活用することもできる。そうとらえればメリットも生まれますし、より健やかなひきこもり生活を送れるのではないでしょうか。

健康なおこもり生活のための8ヵ条

(1)“積極的に”ひきこもる
(2)家族関係を水平に。家事分担も公平を心がけよう
(3)対話をたくさんして、人との繫がりを持とう
(4)ストレスチェックで自分自身をモニタリング
(5)娯楽でストレス解消を
(6)夜眠れなくても寝酒は控えて
(7)質の良い睡眠のために、昼間は軽い運動を
(8)就寝起床、食事の時間を一定に保つ