誰もが思っていたミャクミャクの第一印象

「世界中から愛され、親しみをもたれる公式キャラクターを目指します」
そんな発表と共に現れた、目が5つある赤と青の不思議な生き物。
ここまで振り切ったデザインで、世界中から愛され、親しみをもたれることを目指す!?
その攻めた姿勢に、ミャクミャクがどうこうというより「大阪すごいな…」そんな印象を持ちました。

何だか不気味で気持ち悪い。
これは最初誰もが思っていたミャクミャクの第一印象です。
ところが今ではぬいぐるみは飛ぶように売れ、グッズには長蛇の列、すっかり人気者になっています。
駆け込みコラボも相次いでいるといいます。
これはどうしたことでしょう?

いつからミャクミャクはこれほどまでに人気者になり、急に受け入れられるようになったのか。
ほとんど知らないミャクミャクについて、ネットで調べてみました。

万博に行った友人が送ってくれたミャクミャク
万博に行った友人が送ってくれたミャクミャク

かわいさが王道のゆるキャラの中で、あまりにも異彩を放っているミャクミャク。
けれど不思議なもので、人は「何だこれ!?」と思ったものほど記憶に残るといいます。
SNSで「気持ち悪い」「夢に出てきそう」とネタにされ、いつの間にか「なんだかかわいく思えてきた」と評判は変わっていきました。
奇妙なビジュアルに脳が慣れてきたのか、あの違和感はどこへ行ったのか。
思えば、鹿の角を生やしたせんとくんも、奇声を発する梨の妖精ふなっしーもそうでした。
「気持ち悪さ」が親しみやすさやユーモアに変わり、かわいいだけで埋もれてしまうゆるキャラと一線を画し、気持ち悪いことが魅力になっていたのです。