視聴者の反応

定信の改革が進み、圧力が強くなる中で、戯作者たちが自らの元から離れていった蔦重。

そんな中で、町人という立場の戯作者・北尾政演に蔦重は期待を寄せます。しかしその政演が、改革の内容を広めるような本を書いたことを知った蔦重は激怒。結果として政演と対立してしまいました。

その二人のやりとりを前に、視聴者の間ではさまざまな意見が飛び交っています。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

蔦重のやや横暴にも見えた態度に対して、たとえば「自由を求めた蔦重が、反権力でないと認めないという形で作家の『面白いものを作りたい』という意志を妨げるという」「エンタメは面白くてなんぼで自身の主張を前面に立てるならそれはもう別物になってしまう。なんというかマスメディアの歴史を凝縮したような話になって来た」「自分の意にそぐわない作品を他社で書いたら乗り込んで本で頭をはたく、いつからそんな人間になっちまったんだいお前さんは」「春町先生が命を懸けてまで伝えたかった思い、政演の方がよっぽど分かってる」といった声が。

また、改革にまい進する定信と、反発する蔦重の関係性については「定信に反発して猛進していたら、いつのまにかやっていることや態度が定信とそう大差なくなっているのが、ものすごい皮肉」「<**の死を無駄には出来ない>という思いに囚われ躍起になるパターンで、春町なら望まない拙い方向へ進んでいる」「定信も蔦重も自分の思いしか見えてない…」といった声もみられていました。

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大河ドラマ第64作となる『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった、”蔦重”こと蔦屋重三郎が主人公。

蔦重を演じるのは、NHKドラマ初出演となる横浜流星さん。脚本は、連続テレビ小説『ごちそうさん』大河ドラマ『おんな城主 直虎』などを手掛けた森下佳子さん。

さらに語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として、綾瀬はるかさんが担当する。

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大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!

【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙 

【作】
森下佳子

【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分