親の元気が、子どもの安心につながる
だからこそ、子どもに遠慮することなく、どうか積極的に外に出て、自分自身の時間を楽しんでください。友達とおしゃべりしたり、お気に入りのお店で買い物を楽しんだりするのもいいですね。そうして「気分が晴れる感覚」を思い出してください。
家の外に出ない日々が続くと、まるで「家の中だけが世界のすべて」かのような錯覚に陥ってしまい、世界全体が行き詰まっているように思えたり、どうしようもない重苦しさに襲われたりします。だからこそ、思いきって外へ足を踏み出すのです。
そうすれば、視野も広がりますし、「外の世界で生きている自分」を体で感じることができます。
とはいえ、どうしても外に出たくない、あるいは出られないというときもあるでしょう。そんなときは、「家の中で自分を元気にできる方法」を考えてみてください。
私は食べることが好きなので、子どもが小さくてあまり外に出られなかった時期は、自分の好きな料理を作ったり、それに合うお酒を楽しむことで、元気を充電していました。考えごとで頭がいっぱいになってしまうときは、あえて手の込んだ料理を作ることもありました。
細かな段取りを確認しながら、食材に触れ、目的に向けて手と頭を動かす。そんなふうに頭と手を同時に使う作業に集中することで、心を占めていた考えごとが、一時的にすっと横に置かれる感覚になるのです。