それから7年

しかし7年後の2011年3月、やはり2ちゃんねるオカルト板のスレッドにて、きさらぎ駅を通り過ぎたという体験談が投稿された。ただ今回はリアルタイムの報告ではなく、2005年暮れの出来事なのだという。

その時、地元の電車に乗っていた投稿者がふと気付くと、周りの乗客が全員眠りこけ、窓の外には見知らぬ風景が広がっていた。

(イメージ写真:stock.adobe.com)

この不自然な状況に首をひねっているうち、電車は駅に到着。

「ホームが二つあって、その奥に古い日本建築の駅舎が見えてて、ホームの柱にひらがなで『きさらぎ』と書いたプレートがありました」。

また前後の駅を示す立て札には、「やみ駅」「かたす駅」と記されていたそうだ。

不安に思った投稿者は、駅に降りることなくそのまま電車に留まる。結局、きさらぎ駅を出た電車はかたす駅に停まることなく現実世界へと帰還した。

そして7年後、きさらぎ駅にまつわるログをインターネットで見つけて驚いたのだという。