違いを楽しめる
<第1回の冒頭は明治30年代後半。ろうそくの明かりを前に、トキがヘブンに怪談『耳なし芳一』を聞かせる印象的なシーンから始まった>
トキは幼いころから怪談が好きで、母親のフミにねだっていました。私は昔から父がホラー映画や怖い話が好きだったので、私も怪談は好きでしたね。
小泉八雲さんの作品だと『雪女』や『オシドリ』がお気に入りです。『怪談』は怖いだけではなくて、人の欲や愛情、いろいろな感情が組み込まれていているところがすごく好きです。
実はオーディションの時に、冒頭の怪談シーンに近い場面を演じたんです。だから、実際に撮影でトミーさんと演じられて、すごくいろいろな感情があふれたんです。
トミーさんと作るお芝居は、言葉がわからないからどうしても心を読むしかなくて、それがトキとヘブンの姿に重なって、すごく印象的でした。