それでも気持ちを止められない

そして、もう一つの現実的な心配がやっぱり「熊」。

秋は冬眠前の食い溜めシーズン。ニュースでも、連日のように里山や街での出没情報が報じられています。

なので、熊の出没情報を聞かない山をなるべく選び、登山に行くわけですが、それでも実際に登山口に到着すれば「熊注意」の貼り紙を見かけるのが普通で。

そうなれば、静かな山の中を熊鈴をリンリンと鳴らし、時には笛を吹いたり、わざとお喋りをしながら歩くことに…。

登山をしない友人からは、「そこまでして山に行きたいの?お気軽に見られる観光地の紅葉でいいじゃない」と呆れられたりします。

【最終コマ】そこまでして見たいのかと聞かれれば…

確かにその通り。混雑、寒暖差、熊リスク……どう考えても大変だ。

でも登山に行く人たちは、それを重々承知の上で、それでも可能な限り現地の情報を調べ、準備をし、時間をかけて登る。

登る楽しさと、登った先に待つ赤く色づいた山を見に行きたい気持ちが止められないのです。

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