さらに距離を詰めてきて…

鮎美は「テキーラなんて浮ついたお酒」と言いそうな勝男を思い出しながら、「私もちょっと前まで、テキーラなんてチャラい人の嗜好品だと思ってて。私には縁がないかなって」と、ミナトに心境を話します。

そう言いながら、美味しそうに飲む鮎美。そんな様子を見ていたミナトは「お姉さん、かわいいです」と唐突に鮎美を褒め始めます。

「えっ?」と驚く鮎美に対して、「すっごく楽しそうにテキーラ飲んでて、かわいいです」と甘い言葉を重ねるミナト。

ストレートな言葉を真正面から言われ、戸惑う鮎美。

さらに、ミナトはスマホのインカメで鮎美を映し「ほら、ちょっと赤いです」と言いながら隣に行き、「撮りましょう」とツーショットを撮影。「ほらめっちゃいい写真」と無邪気に笑うミナト。

その時、鮎美は勝男と初めて喋った時を思い出します。「条件なんて吹っ飛ぶぐらい、理屈じゃない気持ちになったんだ」。撮られたツーショット写真を見ながら、微笑む鮎美でした。