京都大学の合格者数は東大を上回っている

この流れを東京大学合格者数で見ると、西高校の場合、学校群制度導入以前はだいたい100名程度だったが、学校群の導入以降も、日比谷が20 名を切った昭和50年(1975)にも42名を数えていた。その後も、平成9年(1997)に8名になったのが最低で、おおむね20名程度は維持していた。

学区制解消後は、平成20年代には30名を超えることが多かったが、最近では少し息切れしていて、2025年度入試でも19名の合格者となった。ただし京都大学の合格者は東大を上回る20名となり、都内1位の合格者数である。

『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)

主な卒業生は、堤清二(セゾングループ代表)、葛西敬之(JR東海会長)、野末陳平(作家)、藤原正彦(数学者)、西垣通(情報学者)、西水美恵子(世界銀行副総裁。中退)、島田裕巳(宗教学者)、小説家の黒井千次、それにNHK紅白に出場した東大卒のミュージシャン、キタニタツヤなどがいる。

※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

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