楽しいことは自分から探す

4月末には、娘とステージに立ちました。場所は山梨のホール。私は子どもの頃に父から教わった「タイスの瞑想曲」を弾きました。ちょっと緊張しましたが、無事弾き終えることができて一安心。

それ以降、サロンのようなところでも演奏をし、詩を朗読する機会を何度かいただきました。ホールと違ってお客様と距離が近いので、コミュニケーションをとれるのが楽しくて。初めてお会いする方なのに、「おひさしぶり~」みたいな気持ちになるんです。

土地が持っている空気感のおかげか、アットホームな雰囲気が心地いい。幕間のトークを聞いた上の孫が、「おばあちゃんは話が面白いね」ですって。

お客様がお帰りになるとき、「とても楽しかったです」と言ってくださると、あぁ、よかったと思います。それは私にとっては、勉強というほど大袈裟なものではありませんが、新たな学びなんです。スクリーンの仕事では直接お客様と触れ合うことができませんが、コンサートは対面ですから。

人とのかかわり方がとても新鮮ですし、せっかくだからレパートリーを増やそうと、前向きな気持ちになります。

実のところ、練習が面倒くさいなぁと思うときはあります。それでも、もうひとりの自分が、「それでいいの? しっかりやったほうが自分のためよ」といさめてくれる。ちゃんと練習しないと、娘にも怒られますしね。(笑)