「人はみんな違うんだ」という前提を持つ
岡田 その時大きなポイントになるのが、「人はみんな違うんだ」という前提を持つことですね。SNSがいい例ですが、「お前の意見は間違っている!」と言い出したら人間、どうしても感情の問題になってしまって対話が続きませんから。工藤先生はよく、子どもたちに「対話を感情の問題にしない方法」を教えていますよね。
工藤 以前僕が校長を務めていた麹町中で始めた「リーダー養成講座」という授業を、現在、横浜創英に加えて新たにFCIでもさせてもらっていますが、そこで最初に子どもたちに伝えているのが「世の中は自分の思うようにはいかないし、他人ともうまくいかないもの。その時にイライラせず、ありのままの現実と相手を受け入れる力を持とう」ということです。
なぜなら、その延長線上に、対立や衝突を解決する対話の力が育っていくからです。
岡田 なるほど。
