「デキ婚」と「授かり婚」は似て非なる意味を持つ

ただし、私が理解できるのは「2人が望んだ妊娠である」ケースです。つまり、交際時からお互いが結婚の意思を固め、お互いに「子どもが欲しい」という一致した価値観を持った上で、順序だけが逆だったならば、ということです。

どちらかが、もしくはお互いが望まないのに予期せず妊娠してしまった。こうなったら結婚せざるを得ない。デキちゃったから、仕方なく結婚――。これでは、これまでのネガティブなイメージどおりの「無計画」というそしりを免れないでしょう。

『選んではいけない男、選んではいけない女 - 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』(著:伊藤由美/ワニブックス)

世の中では「デキ婚」も「授かり婚」も同じ意味に捉えられているようです。どちらも「結婚より先に妊娠する」ことを指すのですが、この2つの言葉は似て非なる意味を持つと、私は思っています。

デキ婚とは「できちゃった婚」の略であり、そこには「そのつもりがないのに、本意ではないのに妊娠してしまった」という計画性のなさが感じ取れます。