(写真提供:Photo AC)
結婚という人生のターニングポイントを前にしたとき「本当にこの人を選んでいいのかな…」と一度は思い留まる方もいるのではないでしょうか。東京・銀座で「クラブ由美」のオーナーママを40年以上務める伊藤由美さんは、多くの人の素顔や出会い、別れを間近で見てきました。今回は、そんな伊藤さんの経験に基づいた著書『選んではいけない男、選んではいけない女 - 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』から一部を抜粋し、パートナー選びのヒントをご紹介します。

「妊娠が先、結婚が後」という順序について

結婚のタイミングのひとつとして、女性の妊娠を機に結婚する「授かり婚」や「デキ婚(できちゃった婚)」が増えています。

「結婚前に妊娠が発覚する=子どもができてから結婚する」ことになるため、なかには「順番が違う」「計画性がない」といった否定的な捉え方をする人もいます。とくにご年配の方にはそうした傾向があるようです。

それでもデキ婚に対する印象は、時代の流れとともに変化しています。最近では、「結婚と妊娠、ダブルでおめでたい」「幸せが2倍」などと理解されるように世の中がシフトしてきている気がしますね。

かく言う私も、授かり婚やおめでた婚は悪いことではないと思っています。

たしかに若いカップルに多く、経済的な負担が大きいとも言われています。また結婚、即出産になるわけですから、甘い新婚生活もなしで、いきなりバタバタの子育て生活がスタートするという現実もあるでしょう。

でも、「結婚して子どもを授かる、命を授かる」のは本来、おめでたいことであり、祝福されるべきこと。当人同士が「幸せ」ならそれがいちばん。「世間一般的な順序」など大した意味はないと思うのです。