小林 若い頃は、それこそ自分自身が新しかったわけで(笑)、流行ってものにそこまで興味がなかったんです。でも最近は、多少は気にしようと思っています。というのも、先日20年ぶりに車を買い替えたら、車内の仕様がまったく違っていて浦島太郎状態。「これ、触っていいの? わ、鍵が開いた!」って、いちいちびっくりしちゃって。(笑)

 アハハ、いいなあ。

小林 いきなり最新のものにアップデートするのはなかなか難しいので、普段からちょっとずつでも触れておいたほうがいいのかなぁ、と。だってもし100歳まで生きるとしたら、私の場合あと40年もあるんですよ? 便利なものに助けてもらって少しでも楽に暮らしたいから、そのためにも新しいものに慣れておかないと。

 スーパーのセルフレジってさぁ、自動販売機みたいに簡単じゃないよね。袋がいるかとか、ポイントはどうするかとか、余計なことを訊いてくるからややこしくなる。

小林 いえいえ、私、いまだに自動販売機で交通系ICカードをうまく使えないです。順番がわからないし、絶対できないと思い込んでいるから成功したためしがない。あれこれボタンを押していたら、ペットボトルが2本出てきてしまったこともありました。(笑)

南 アハハ、でも小林さんは、自分を笑ってる余裕があるから。

小林 イライラした気持ちのままでいるのは時間がもったいないし、嫌じゃないですか。

 人間って、怒りだすとそれはそれで盛り上がるのかな、イキオイついてくるよね。(笑)

小林 いつも機嫌よくいるのも難しいですけどねー。