死後にもある男女差別

余談ですが、男女別に付ける戒名には、費用とは別の問題も潜んでいます。その取材をしたことがあります。

東京・浅草の浄土宗のお寺で、戸籍は男性で、女性として生きてきたトランスジェンダーの人の葬儀が行われました。

(写真提供:Photo AC)

住職は参列した誰もが故人を女性と認識していたので、戒名の男性の「居士」ではなく女性の「大姉」と付けました。

こうした例は増えていると思われますが、戸籍にしたがって男女別の戒名にする例は少なくありません。