もう一つの国立高校の雄

もう一つの国立高校の雄が東京学芸大学附属高校(世田谷区)である。世田谷、竹早、小金井の附属中学校から優秀な中学生を集めているのが強み。

学校群制度(※)が敷かれる以前は、東京学芸大学附属世田谷中学校→日比谷高校→東京大学が至高のルートで、一方、東京学芸大学附属高校からの東京大学合格者は20名台ほどに留まっていたが、都立高校の学校群制導入を受けて昭和46年(1971)に50名を超え、平成元年から4回、全国2位になっている。

『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)

2025年度の東京大学合格者は22名。有名卒業生に、菅野志桜里(旧姓・山尾。元衆議院議員)、茂木健一郎(脳科学者)、西岡昌紀(医師、社会評論家)など。

※2~3校が一つの群となり、群ごとに合格者が選抜される制度

※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

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日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで』(著:八幡和郎/ワニブックス)

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