大の字で寝転びオーロラを待った

オーロラをみる!というのが大目的であった。

犬ぞりに乗り、アイスホテルのバーで一杯飲み(アイスホテルとは世界でも有名な氷と雪だけで作られるホテル。スウェーデン北部のユッカスヤルヴィという村にある、自然とアートの融合)

あとはオーロラを見るのみ、という数日を過ごした時のことだ。自然を相手にしているので

「えー、じゃあこの辺りに18時集合でオーロラ撮りましょう」

 
軽井沢のツアーの人気お昼ごはん
 

 

というわけにはいかないので、
ただひたすら、雪の上で待った。
タレントはわたしだけのロケで、ひとり雪の上で待った。

スマホをみるわけでもなく、雪の上に大の字になって寝転んだら、吐く白い息の上にしんしんと雪が降ってきて、キーンと音がするくらい澄み切った向こうのから、次々と流れ星がとんでいった。

本連載から生まれた青木さんの著書『母』