家電にも得意不得意がある

拭くタイプの掃除は、クイックルワイパーを筆頭とした人間の手による掃除の仕方に、いまのところ軍配が上がります。「物をある程度の力で押し付けながら効率的にほどよく拭く」という動作が、電化製品はあまり得意ではないのです。もし本当に優秀な拭き掃除機を作ろうと思うと、業務用のような重いものでないと厳しいと思います。

私は絨毯のシミを取ろうとスチームクリーナーを買ってみたり、ブラーバも買ってみたりしましたが、残念ながらきれいになりませんでした。

常に効率よく予算を使ってよりよいものを安く買い、効率的に生活するには、目の前でどのようなテクノロジーが使われ、それが自分にとってどのような効用があるかを確認する習慣をつけてください。

手作業で掃除をする時代は終わった

家をきれいに保つのが難しい人は、きれいな状態が勝手に保たれるようテクノロジーで仕組み化するのがおすすめです。ルンバがスケジューラー通りに走れば、勝手にきれいになりますから、そこに障害物があるなら、障害物の片付け方を考えればいいわけです。

どうしても出しっぱなしにしたいものもありますが、それは小さなテーブルなどを使って上に上げておき、床に物を置かないことを徹底すると、ルンバが活躍しやすくなります。これを「ルンバブルな家」と呼ぶそうですが、ぜひ自宅がルンバブルになっているか確認するようにしてください。

人間が手作業で掃除をする時代はもう終わっています。

メインの掃除はルンバが、サブの掃除はちょっとだけ私たちがクイックルワイパーなどで手伝いをするイメージで仕組みを考えるようにしてください。

※本稿は、『仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

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